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コロー展 -光と追憶の変奏曲-



コロー 光と追憶の変奏曲展パンフ

コロー 光と追憶の変奏曲展

昨日は『コロー 光と追憶の変奏曲展』に行ってきました。

コロー 光と追憶の変奏曲公式サイト

ここ最近までは美術館へ足を運ぶ余裕もなく
この前まで開催していた『ルノワール+ルノワール展』にも
行けなくて凄く後悔していたものですから
今回は余裕があるうちにしっかりと見ておきました。

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー”といえば
後の印象派と呼ばれる画家に多くの影響を与えた
バルビゾン派の代表的な画家であります。

『晩鐘』『落穂拾い』『種をまく人』に代表される
ジャン=フランソワ・ミレー”は日本で有名ですが
コローが表現した、自然への愛を実感できる風景画の数々は
一見の価値があると思います。
コローの生きた19世紀のフランスは
歴史の中でも変革が激しい激動の時代でもありました。
貴族社会から市民社会へと、より自由な社会へ変貌して行きます。

が、しかし。
伝統が揺るがない権威ある美術界では表現の制約が多く
風景画にしても、実際に写実するのではなく
物語を構成し、神話や歴史を踏まえた中での風景画ではなくては
認められることが殆どありませんでした。

コローも例外ではありませんでした。
しかし、自然をありのまま表現したいという想いを変えることなく
ひたすら風景画へ情熱を傾けたといわれています。

そんな前置きはそこそこに
今回の展覧会ではよりコローへの造詣を深めるために
5章に分けて魅力を判り易く解説していました。

そのなかでも個人的に好きな作品をピックアップしますと…


ファルネーゼ庭園から見たフォロ・ロマーノ(夕べ)
ファルネーゼ庭園から見たフォロ・ロマーノ(夕べ) 1826年


ヴィル=ダヴレーのカバスュ邸
ヴィル=ダヴレーのカバスュ邸) 1835-1840年


ヴィル=ダヴレー
ヴィル=ダヴレー 1835-1840年


ヴィル=ダヴレー -水門のそばの釣り人
ヴィル=ダヴレー -水門のそばの釣り人 1852年


小さな谷
小さな谷 1850年頃


ヴィル=ダヴレーの想い出、森にて
ヴィル=ダヴレーの想い出、森にて 1872年


傾いた木
傾いた木 1865年


モルトフォンテーヌの想い出
モルトフォンテーヌの想い出 1864年

自然に感化されながら、その姿を写生し夢想する。
よく写生したとされる”フォンテーヌブローの森”
コローが到達した銀灰色から織りなす淡い光に包まれた優しげな木々。

薄絹のカーテン越しから見えるやわらかな光に包まれた自然が
優しくささやきかけているように思いました。

一番印象深くて好きな作品は


マリセルの柳
マリセルの柳 1857年

この絵を眺めていると、面白い発見や
色々と思うことが多く、心を惹きつけます。

恥ずかしくも、小学校の時は画家への憧れからか
風景画ばかり描いていた記憶が蘇ってきます(;^_^A

晩年は人物画も手がけていまして、風景画だけではないコローの魅力も味わえます。


鎌を手にする収穫の女、あるいは鎌を持つ女
鎌を手にする収穫の女、あるいは鎌を持つ女 1838年


本を読むシャルトル会修道士、あるいは座って本を読む白い修道士
本を読むシャルトル会修道士、あるいは座って本を読む白い修道士 1850-1860年頃


もの思い
もの思い 1865-1870年頃


真珠の女
真珠の女 1858-1868年


青い服の婦人
青い服の婦人 1874年

今回の展覧会の目玉にもなっている「真珠の女」も良いですが
優しいタッチでありながらも大胆な色使いが
ハッとする美しさを醸し出しているかのようです(*^_^*)

以前に、似た構図の化粧をする貴婦人画を見たのを思い出した。
やはり、コローが与えた影響は大きいと実感しました。

だらだらと載せてしまいましたが
風景画に終わらないコローの魅力が十分に伝わってくると思います。

だららんと癒されながらも、インスピレーションを得た展覧会でありました(笑)
[ 2008/07/19 土 01:42 ] ダラダラ見学会 | TB(-) | CM(-)